Here and Now!

プリキュア・セラムン・はやブレ・極上生徒会とかに対する妄想と戯言の百合発言が多いブログ。百合に対して嫌悪感を感じる方。百合って何という方には観覧をお勧めしません。

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Now or Never 1

続きもの。
5つぐらいで終わらせる予定。
浦和君が出てきます。





 夏休みも残り数日となった。
 今年の夏、受験生である亜美はよりいっそう勉強に集中した毎日を過ごしていた。
 多くの学生が頭を悩ませる宿題と言えば、亜美はとうの昔に終わらせており、去年と同じようにうさぎ達から熱烈なラブコールがかかった。
 何度かレイちゃんの家に集まって勉強会があったものの、勉強会とは名ばかりでみんなに流され楽しくお喋りして終わってしまった。それはそれで息抜きになったから良いと思っているのだけど、うさぎ達のためにも今度ばかりは厳しい先生の顔を見せなければいけない。

「あー!終わんないよぉ!もう嫌だぁ……」
 机に突っ伏した格好でうさぎが嘆いた。
「うさぎちゃん、頑張れば今日中に終わるわ、諦めないで」
 亜美が宥めるように言うがうさぎが納得する様子はない。
「まったく、どうして今日という今日までこんなに宿題をためておくのよ!」
「だって、相変わらず戦いばっかりだし!夏休みに遊ばないでいつ遊ぶのよ!」
「同じように遊んでた、あたしと亜美ちゃんとまこちゃんはもう終わってるでしょーが!」
「もーそんなに言わなくったって良いでしょ!レイちゃんのイジワル!!!」
 いつも通りの喧嘩が始まった所でまことが二人の仲裁に入った。
「ま、まぁまぁ。今日頑張ればなんとか終わりそうだし」
「いざとなったら、先生を泣き落せば何とかなるわよ!」
「み、美奈子ちゃん……それじゃどうにもならないと思うよ……」
 まことは呆れたように言って亜美の様子を窺った。
この状況だとまた勉強にならないで終わってしまう。
「みんな」
 騒がしい部屋にも関わらず静かな透き通った声が確かに響いた。
 みんなの動きがピタっと止まり声の主の方を向く。
「……楽しい?」
 微笑んでいるのに微笑んでいない。
 場の空気が凍ってしまうような絶対零度の微笑みとは何か。
 その場の全員が初めて理解した瞬間だった。

--

 勉強会はその後うさぎと美奈子が1度逃げ出そうとしたが何とか全員の宿題は無事に終わった。
 来年はついに受験が控えているのだからもう少し効率良く勉強をしなければ、
 そんなことを考えていると不意に電話が鳴った。

「はい、水野です」
「こんばんは、浦和と申しますが、亜美さんはいらっしゃいますか?」
 受話器を取ると懐かしい声がした。
 電話の相手は亜美の数少ない異性の友人である浦和良だった。
「良君?久しぶりね、どうしたの?」
「実は会って話したいことがあって……急なんですけど明日の……日曜日の予定空いてますか?」
 手帳を開いて確認する、塾はないし、勉強会も終わったので予定は入っていない。
「明日?……えぇ、塾もないし大丈夫よ」
「じゃあ、1時ぐらいに十番駅に着くと思うのでそこで落ち合いましょう」
「えぇ、じゃあ1時に駅で待ってるわ」
「それじゃあ、また」
 浦和は予定が決まるとすぐに切ってしまった。

 会って話したいこと……一体何だろうか。
 告白されたわけではないが亜美は浦和が自分に好意を持っているのは気付いてはいた。
 だが、どうしてもそれに応える気持ちは持てなかった。
 誰にも打ち明けたことはないけれど、好きな人がいるから……。
 彼の気持ちを知っていて、会う約束をするのは彼を傷つけることになってしまわないだろうか……。
 でも彼は自分の大切な友人の一人だ。
 ――大切な、友人
 いつも自分の恋にまっすぐな想い人の顔が脳裏をよぎる。大切な友人の一人。
 だからこそ言えないでいる。一緒に居るだけでとても嬉しい……だけど、時々とても辛くなる。
 浦和はどうなんだろうか、彼も同じような想いを持っているのだろうか……。
 考えても答えの見つからない迷路に迷む。
 普段ならばこういうときは余計な考えをしないよう勉強に打ち込むのだけれど、
 今日はそれもできそうになかった。

「……考えていても、どうしようもないことよね」
 そう嘆くと、亜美はいつもより勉強を早めに切り上げ寝支度を始めベットの中に入ったが、しばらく寝付けそうにはなかった。
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| まこ亜美 | 2009-08-30 | comments:0 | TOP↑

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