Here and Now!

プリキュア・セラムン・はやブレ・極上生徒会とかに対する妄想と戯言の百合発言が多いブログ。百合に対して嫌悪感を感じる方。百合って何という方には観覧をお勧めしません。

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Now or Never 2

浦和くん登場します。
R以降居なかったことになってる彼なので捏造全開です。




 翌日、亜美は約束の時間10分前に駅に到着した。
 最後に浦和に会ったのは冬の全国特別模試なので約8ヶ月ぶりといったところか。
 亜美が前世の記憶を取り戻したが、浦和が前世の記憶を覚えているはずもなく、再会した時ははじめましてと言葉を交わした。
 少し寂しい気もしたが、浦和が利用され妖魔になったことを考えれば彼の記憶がない方が良いと亜美は思っていた。

 電車が到着し乗客が降りてくる。時間的に浦和はこの電車に乗っているだろう。
 改札の前で人の波を確認していると探していた顔が駆け寄ってきた。
「亜美さん!お久しぶりです」
「良くん、久しぶりね。ようこそ私の地元へ」
 亜美は笑顔で浦和を出迎えた。
 前世でほんの少し十番中学に転校してきたが今の彼はそれも覚えていないだろう。
「さて、申し訳ないですけど時間がないので急ぎましょうか」
 到着して挨拶もそこそこに浦和は少し足早に歩き始めた。
「そういえば良くん、話があるって言ってたけど?」
「ちょっと行きたい場所があるので、そこでお話してもかまいませんか?」
「……ええ」
 有無を言わせずどんどん進んで行くことに驚きと戸惑いを感じつつ亜美も浦和に続いた。

「……遊園地?」
 浦和は入場券を買って亜美に手渡した。
 前世の記憶が蘇る。ここはダークキングダムに操られていた衛と亜美が一騎打ちをした場所だ。
「そう、あなたと一緒に遊園地に来るのが僕の夢だったんです」
 入場すると浦和は迷うことなく進み、観覧車の前で立ち止まった。
「もう一度あなたと一緒に来たかった。今のあなたと……」
「良くん?」
 浦和は振り返って真っ直ぐ亜美を見た。
「僕、本当は覚えてるんです。前世のことを……」
「……!」
「いや、正確には思い出したんです。曖昧な部分も多いですけど」
 思いもよらぬ言葉に驚き、亜美は何も言うことができなかった。
「観覧車、乗りませんか?乗りながらゆっくりお話します」
「え、ええ」

 観覧車が動き出すと浦和はゆっくりと話し始めた。
 話によると初めて亜美に会って以来徐々に記憶が戻り始め、つい1週間ほど前に鮮明に思い出したということだった。
「亜美さん、話って言うのは……前世の記憶のこともあったんですけど、実は僕、親父の仕事の都合で今度はアメリカに行くことになったんです」
「えっ!?じゃあ良くんは留学するってこと?」
「はい、どれぐらいかはっきり分かってませんが少なくとも3年は向こうに居ると思います。」
「そう……寂しくなるわね、いつ出発するの?」
「それが、明日なんです……本当はもっと早く伝えようと思ってたんですけど」
「あ、明日!?」
 あまりにも急な話に驚いたが今日の浦和の忙しい様子からそれも納得できた。
「じゃあ今日会えて良かったわ、年に数回しか会えなかったけれどやっぱり海外へ行ってしまったら今以上に会う機会も減るだろうし」
「本当に行く前に亜美さんに会えて良かったです。もしダメだったら電話で話しましたけど、直接言いたかったですから……このことを」
 浦和は少し下を向いてから意を決したように真っ直ぐに亜美を見つめて言った。
「……亜美さん、僕、亜美さんのことが好きです!」
「えっ……」
 言葉に詰まる。亜美は浦和への気持ちを感じとっていたものの実際告白されてみると好きという言葉はもの凄いことのように感じた。
「わ、私は……」
それからしばらくの沈黙、亜美は何か言おうとしたが言葉にならずその間も観覧車が地上へと降りていき、二人は係員の指示でゆっくり降りた。
「すみません、なんだか色々急に色々なことを言うことになってしまって……」
 申し訳なさそうに浦和が苦笑しながら言った。
「良くん……あ、あの、その……私……ごめんなさい、気持ちは嬉しいのだけど良くんは私にとって良いお友達で……ごめんなさい」
「……いえ、結果はわかっていたというか、これは僕なりのケジメなんです。しばらく会えなくなってしまう前にハッキリさせておきたかった」
 浦和は振られたにも関わらず清々しい顔をしていた。
「好きな人居るんですよね?」
「!」
 浦和の言葉に亜美は思わず息をのんだ。
「昔から……亜美さんはまっすぐにその人を見ていたから、他の誰が気づかなくたって僕は……」
 そう言って浦和は苦笑した。
「亜美さん、僕に昔言ってくれたこと覚えてますか?」
「それは……前世でのことを言っているの?」
「ええ、振られた僕が言っても説得力無いかもしれませんが、未来は自分の手で作るものでしょう?」
 自分の言葉を噛み締めるように、そして届けるように力強く言った。
「そして亜美さんはこうも言ったんです。自分の心に正直になってどんな壁にも思いきりぶつかろうって」
「ええ……覚えているわ」
 この場所で、あの時に浦和に心から伝えたかったこと。犠牲になるなんて言わず、自分の心に正直になって生きて欲しかった。
「その言葉があったから、今日のそしてこれからの僕があるんだと思います。今の僕は未来を視る能力はないです……けど、今日こうすることが僕にとっても亜美さんにとっても大事なんじゃないかって感じたから」
「良くん……」
 亜美はかつて自分が伝えた言葉をこうして返されるとは思ってもみなかった。
 ただ、あの時は自信を持って伝えた自分の言葉をこうして受け取る側になるとずいぶんと強気なことを言ったものだと思ったが、その言葉は今も亜美自身が確かに信じていることだった。


「亜美さん、今日は本当にありがとうございました」
 二人が駅着くと会社帰りのサラリーマンがぽつぽつと現れ始めていた。あと30分もすれば夕方のラッシュで駅にも人が溢れかえるだろう。
「僕もっと良い男になって帰ってきますから!」
「ええ、また会う日を楽しみにしてるわ」
「それじゃあ、また」
「元気でね。あとお勉強頑張ってね」
「はい。僕、逃げませんでしたから……亜美さんも頑張ってください」
 浦和はそう言って微笑んでガッツポーズをとると改札を通り人混みの中へ消えて行った。

―僕、逃げませんでしたから……亜美さんも頑張ってください。
 そう言って去って行った浦和。だが亜美は困惑していた。
 未来は自分の手で作るもの。どんな壁にも思いっきりぶつかってみる。
 そうしてきたつもりだった。勉強も戦いも……逃げてなんていないはずだ。
 亜美はそう言い聞かせるように家路へついた。






書いてて自分は結構浦和君好きなんだなと思いました。
亜美ちゃんの相手役としては役不足だけど、彼の登場回=亜美ちゃんメイン回だし。
何気にまこ亜美回にもなってるし。
ただし亜美ちゃんとくっつかないならねw

でも彼は亜美ちゃんのファンって感じだからどう頑張っても……なオーラ全開な気がするんだ。
浦和くんのできることや気持ちとかををもっと生かしたかったんだけど……難しいなぁ。


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| まこ亜美 | 2009-09-02 | comments:0 | TOP↑

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