Here and Now!

プリキュア・セラムン・はやブレ・極上生徒会とかに対する妄想と戯言の百合発言が多いブログ。百合に対して嫌悪感を感じる方。百合って何という方には観覧をお勧めしません。

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Now or Never 3

学校開始

気がついたら9月も3週目
/(^o^)\ナンテコッタイ





now or never 3


亜美の夏休みは浦和からの突然の告白と別れで幕を下ろした。学校が始まり2学期初日は始業式と簡単なHRのみで下校となった。

「亜美ちゃん、帰ろうーって……あれ、うさぎちゃんは?」
「今日はなるちゃんと寄り道するって先に帰ったわ」
「寄り道?夏休みは終わったばっかりなのになぁ」
「午前で帰れるのも今日だけだしね」
「じゃあ、今日は二人で帰ろっか」
「ええ」


「そういえば亜美ちゃん、日曜日出かけてた?」
学校を出てからしばらく他愛もない話をしていたが思い出したかのようにまことが亜美に尋ねた。
「え?えぇ……どうして?」
「それが美奈子ちゃんがまだ宿題残ってたー!って連絡してきてさ、亜美ちゃんに助けを求めようと思って家に電話したんだけど居なかったみたいだから」
「そうだったの、ごめんなさい。ちょっと出かけてて」
「いや、何とか終わったし大丈夫。大変だったけど」
その時の勉強の様子を思い出したのか苦笑ながら、まことはふとわき上がった疑問を口にした。
「そういえば日曜日は塾ないよね、どこ行ってたの?」
「え?その……遊園地に」
「遊園地?誰と?」
「良くんと……」
「浦和くん!?……そっかぁ、二人ともようやく付き合うことになったんだ」
「ち、違うわ!」
亜美にしては珍しい大きな声をあげて否定をした。
「隠さなくたって良いじゃない、二人で遊園地なんて立派なデートだって」
「デートなんてつもりじゃ……ただ良くんに話があるから会いたいって言われて、ついていったら遊園地に」
「ふーん、それで話って何だったの?」
「良くん、前世の記憶を取り戻したらしいの……たぶん、それで遊園地に」
「えぇっ!?そんなことありえるの?」
 まことが驚くのも無理はなかった、亜美自身でさえルナが居なければ、あのTV局で事件が起こらなければ自分は前世の記憶を取りもどさずに一生を過ごしたかもしれないと思っていたのだから。
「私たちも前世から個々の能力を受け継いでいるし……やっぱり潜在的な力が強いんじゃないかしら」
 たまに前世についてのTV番組や本などが売りだされている。昔は信じる気になれなかったのだけれど、一部の人間はやはり前世の記憶を思い出したりすることがあるのかもしれない。
「で?」
「で、って…?」
「話ってそれだけじゃなかったんでしょ、やっぱり」
 まるで知っているかのような自信を持ってまことは亜美を見た。
「……良くん、お父さんの仕事の都合でアメリカに行くって、それで日本を発つ前にどうしても言いたいことがあるって……」
 亜美はそれ以上何も言えなくて、ただ歩き続けた。
「告白された……とか?」
 少しして沈黙を破ったのはまことだった。
「断っちゃったの?」
「良くんは……本当に良いお友達としか思えないから……」
「そっかー……うん、それなら仕方ないよね」
 頷きながらあっさりと納得していたまことを見て亜美は
「……意外だわ」
 とぽつりと言った。
「何が?」
「まこちゃんってこういうとき恋愛とはなんたるか説き始めそうなんですもの」
「そうかなぁ……でも、あたしはただ亜美ちゃんに素敵な恋をして欲しいって思ってるから言ってるんだけど」
 まことは苦笑しながら頬をかいた。
「……まこちゃん、私達受験生なのよ?今はお勉強に集中すべきだと思うの」
「じゃあ、受験が終わったら亜美ちゃんは恋愛に集中するの?」
「そ、それは……わからないわ」
 亜美の言葉を聞いてまことは溜息をついた。しかし本当に溜息をつきたいのは亜美の方だった。人の恋路なんて放っておいて欲しい。何しろその想いを伝えたくて伝えられない相手は自分の隣を歩いているのだから。
「亜美ちゃんさ、本当はもう恋してるんじゃない?」
唐突にまことにそう言われて亜美は少しうろたえた。そんな亜美をよそにまことは話を続けていく。
「あたしの勘、だけどね。亜美ちゃんお勉強に集中しなきゃって言いつつ手につかないでぼーっとしちゃってたり、今まで見たことがないぐらい凄く幸せそうな顔をしてたり、かと思えば何だか辛そうだったり」
 亜美は言われて自分のことを思い返してみた。確かにそういうこともあったかもしれない、しかし亜美自身は全く気がついていなかった。意識していなかった。そしてまことにそんな自分を見られていたのかと思うと恥ずかしくて仕方なかった。
「だから、亜美ちゃんは好きな人がいるんじゃないかなって感じたんだ」
「まこちゃん……」
「もしそうなら何か力になれないかなって、失恋続きのあたしだけど話を聞いたりすることぐらいはできるからさ」
 まことはいつだって亜美の力になってきてくれた。あまり人に頼るのが得意ではない亜美だが、まことのさりげない優しさにいつも支えられていた。しかし今回ばかりは差しのべられた手を取るわけにはいかない。
「ありがとう。でも本当にお付き合いしたい男の子がいるわけじゃないのよ」
 そういって笑顔をまことに向けた。大丈夫、ち自分はちゃんと笑っている。そして嘘は何一つ言っていない。だから大丈夫。亜美はそう自分に言い聞かせた。
「そっか……わかった」
 まことは少し納得していないような表情をしたが、それ以上は何も言わず亜美の言葉を受け入れた。
「でも何かあったらいつでも言ってね、亜美ちゃんはあたしの大切な友達だから力になりたいんだ」
 ―友達だから
 それはとても嬉しいことだけど、とても辛い言葉だった。
「ええ、ありがとう」
「亜美ちゃん……どうしたの?」
「え?」
「涙……泣いてるよ?」
 まことは思わず手を伸ばしてその涙をぬぐおうとした。
「―っ!」
 しかし、その手はバシッという音とともに亜美に払われてまことは驚いた。
「ご、ごめんなさい」
 そう言って亜美は走り去った。泣きながら。
 まことは何が起こったのか全くわからずただ呆然とその場に立ち尽くしていた。

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| まこ亜美 | 2009-09-14 | comments:0 | TOP↑

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